財政支出が収入を上回るときに不足分を補うために国や地方自治体が発行する証券を( 公債 )といいます。
公債とは
- 歳出が増加し、税収で歳出を十分まかなうことができなくなったときに、「公債」を発行して税収の不足分を補います。
- 国が発行するのが「国債」です。
- 地方自治体が発行するのが「地方債」です。
日本の財政
日本の財政は、「歳出」が「税収」よりも多い財政赤字の状態にあります。平成2年度以降は、「歳出」が多くなる傾向がある一方で、「税収」は減少しており、税収の不足を補うための「公債」発行額も多くなっています。
- 租税の割合が減り、公債(国債)の発行額が増えることで、借金が増えています。
- 一般会計歳出に占める国債費の割合は増加する傾向にあります。また、国債の発行は、国債費以外の歳出を圧迫しています。
- 国債残高が年々増えると国の借金の返済にあてる「国債費」の歳出にしめる割合が高まり、社会保障関係費などの割合が低くなります。
公債の問題点
- 歳入にしめる公債(国債)の発行額が増えると、国債残高が増え、国民一人あたりの負担が重くなります。
- 国が返済する「歳出」の「国債費」よりも、借金である「歳入」の「公債金」の金額の方が大きくなっています。
- 国債の発行が増えすぎると、国の財政を圧迫します。
- 歳出に占める国債費の割合が増加しているため、国債の発行は慎重におこなわれなければいけません。
- 公債は借金であり、将来の世代が、税負担によって返済しなければならないという問題点があります。
- 「公債金」を減らし、「租税」を増やす努力が必要です。
→ 環境アセスメント