091.日本銀行と金融政策

( 日本銀行 )は、日本の「中央銀行」です。日本銀行は、世の中に流通するお金の量を調整することによって、物価の変動を和らげ、景気を安定させています。このような政策を( 金融政策 )といいます。

日本銀行

  • 日本銀行は、「日本銀行券」(紙幣)を発行します。このため、「発券銀行」とよばれます。
  • 日本銀行には、国の資金を出し入れする役割があります。このため、「政府の銀行」とよばれます。
  • 日本銀行は、一般の銀行にお金を貸し出します。このため、「銀行の銀行」とよばれます。
  • 日本銀行には、通貨の量を調節し、景気の安定をはかるという役割があります。このような政策を「金融政策」といいます。

金融政策

  • 不景気のときには、通貨の量を増やし、景気を上向きにしようとします。
  • 通貨の量が増えると、企業はお金を借りやすくなります。
  • 企業の資金が増えると、企業は、増えた資金で生産活動を活発にします。
  • 販売が拡大して利潤をあげ、労働者に支払う賃金を増やします。
  • すると、家計における消費が増えて、景気回復につながると考えられます。

国債の買い取り

  • 不景気の時は、日本銀行が、金融機関の保有している国債を買い取る政策をおこないます。
  • これによって市場でのお金の量が増えます。
  • すると、銀行の資金量が増え、銀行は企業への貸し出しを増やそうとします。
  • 企業の活動が活発になると、景気によい影響を与えます。

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